【アルコール分】16~17【日本酒度】+2【酸度】1.3
【使用米】滋賀県産 短稈渡船50%
(スペックは予定値や目標値・昨年実績値の場合があります。スペックやラベルデザイン・肩貼りなどが予告なく変更となる場合がございます)
≪純米大吟醸で登場!もろみ日数35日でじっくりと仕上げました。コストパフォーマンスは抜群!≫
~蔵元・三和酒造様が3年がかりで独自に復刻した幻のお米で醸した傑作~
滋賀県産の渡船で仕込まれた臥龍梅の純米大吟醸の袋吊り。飲んだら最後、 ハマッてしまいそうな、とにかく美味しいお酒です。 端的にいうと「ひじょうにやわらかい」とでも表現しましょうか。
馥郁たる香りと山田錦や五百万石、雄町とも違った独特の酸味に由来するコクのある味わいが特長です。臥龍梅のお酒はどれもみなそうなんですが、この「短稈渡船」を飲んで、本当に 自然と笑顔がこぼれてきてしまい、ここに『幸せの酒』を実感しました。
さてさて、このお酒、特にこのお米にはドラマがあるんです。まさにドキュメンタ リー。以前のNHKのTV番組で言うと「プロジェクトX」日本酒編とでもいい ましょうか? この「短稈渡船」というお米はご存じ「山田錦」の父方の親にあたる品種で、明治 末期より昭和初期まで「酒造り専用の米」として大変珍重されてきましたが半世紀 以上前に姿を消してしまった酒造好適米で、正式には「渡船2号」といいます。 「渡船」よりやや背丈の短いのが「短稈渡船」です。
「渡船」に関しては約20年ほど前までは”幻の米”と言われておりましたが、弊社が 特約店として御世話になっている
茨城県の府中誉様が平成元年、つくば市の 生物研究所からほんのわずかな「渡船」の種籾を分けてもらい大変なご苦労の上、 復活栽培に成功し、商品化した例があります。
三和酒造様では滋賀県近江八幡市の農場試験場にたまたま残っていた一握りほどの「短稈渡船」の種籾を契約農家さんに依頼し3年がかりで増やしてもらい、5年前の秋にようやく仕込みにまでこぎつけ、4年前(純米吟醸での仕込で)初めて世の日本酒ファンの皆様にお披露目となりすぐに完売をしてしまったお酒なのであります。
【渡船のお米の特長】
お米の特長として「背丈が高く収穫も十月下旬と遅いため、倒伏など台風の影響を 受けやすい」「病害虫に弱く収穫が上がらない」 「平地の田んぼには不向きで山水 が流れこむ山際の田んぼしか生育できない」等、現在の稲作条件とは合わず栽培地 も少なくなってしまっております。 しかし、この酒米「渡舟」は心白(しんぱく・・・米の中心にあらわれる白い部分で 良質のデンプン質のかたまり。食米にはありません)が きれいな「線状」に発現 するため高精白に十分耐えられるうえ、コシヒカリなどの食米に比べてタンパク分が 少ないため味がありながらきれいなに仕上がるという 特性を持っております。 また味は他の酒米のそれにはない独特のふくよかな香味と、美味しさを持ち、 愛飲家の皆様にご好評をいただいているお米なのです。